文化財と花の寺

　岩船寺には多くの文化的遺産を蔵し、静寂な境内には四季を通じて多くの花が咲き誇ります。特に梅雨期に咲く紫陽花（アジサイ）は赤・青・白色など鮮やかな色彩が新緑の境内を染め、人の心をなごませてくれます。関西の花の寺として有名です。

　本尊は阿弥陀如来坐像で、10世紀中期を代表する仏像として知られています。普賢菩薩騎象像、五輪塔、石室不動明王立像、十三重石塔、三重塔の重要文化財をはじめ、多数の文化財があります。

普賢菩薩騎象像（平安時代・重文）

　智泉大徳作と伝えられ、もとは三重塔に納められていました（本堂内）。法華曼茶羅が描かれた宝形作りの厨子の中に安置され、一木造りの彩色像が合掌して白象に坐っています。女性的で優美な姿は藤原期の優作であります。辰年、巳年生まれの守護本尊です。

交通アクセス

[電車・バスの場合]

・JR関西本線（大和路線）・加茂駅から木津川市コミュニティバス（加茂山の家行き）で約16分、「岩船寺」下車すぐ

・JR奈良・近鉄奈良駅から奈良交通バス（お茶の京都　木津川古寺巡礼バス）で約30分、「岩船寺」下車すぐ。

※木津川古寺巡礼バスは4月・5月・11月の土曜日・日祝日のみの運行。

[自動車の場合]

・京奈和自動車道（木津IC）から加茂方面、府道44号線・高田・浄瑠璃寺前経由で寺に至る。門前に駐車場〈有料〉あり。